<カラー広告部門>

●インパクト賞

内閣総理大臣官房

(1996.3.16)


薬物中毒防止を1点の赤い血で集約した


扱い広告会社:株式会社オリコム


作品制作:株式会社オリコム

プロデューサー:岡登久夫 クリエイティブ・ディレクター:谷口知二 アート・ディレクター:山口勝範
デザイナー:水野日三美 コピーライター:市川 隆 フォトグラファー:伊林豊功 オブジェ製作:サンク・アール


 インパクト!ただただインパクト のあるビジュアルを目指したもの だけに、この「インパクト賞」は 非常に意味あるものでした。改め てお礼を申し上げます。昨今激増 する薬物中毒。それも中・高校生 の間に、広く深く蔓延し、未来あ る身体や心を蝕んでいるこの状況 に、何とか歯止めを掛けたい、警 鐘を響かせたい。そんな一念がイ ンパクトのあるビジュアルに集約 されていったように思います。 「インパクト賞」。勇気と喜びを 頂きました。

(内閣総理大臣官房〔総理府〕広報室)


 ほとんど白黒と思える画面に、1 点赤い血がにじんでいる。こわい 映像である。が、無視できない。 考えさせる力がある。「たった一 度の薬物から、一度きりの人生が 壊されていく」という主張は、石 と化して崩れ落ちる手先の表現と あいまって、強い感化力を発揮す るだろうと思われる。政府広報が ここまでダイナミックな広告をつ くるようになったのは、すばらし いが、こういう広告を必要とする 世の中は困る。

(梶 祐輔)

<カラー広告部門>

●インパクト賞

社団法人全国牛乳普及協会

(1996.7.3)


骨と牛乳の結び付けを骸骨の新体操で表す


扱い広告会社:株式会社東急エージェンシー


作品制作:株式会社博報堂

クリエイティブ・ディレクター:渡辺隆英、福寿 誠 アート・ディレクター:清水正巳
デザイナー:池田知子 コピーライター:岩崎俊一 フォトグラファー:小林 鷹


 牛乳は、カルシウムをたっぷり含 み、非アルコール系飲料のトップ を占めています。日本人は、カル シウム不足が続き、骨粗しょう症 などの問題に悩んでいます。この ため、骨と牛乳を端的に結びつけ、 そこから連想がふくらむように試 みています。このたび、優秀な博 報堂スタッフと日刊スポーツ新聞 社のすぐれた印刷技術のおかげで、 みごとな成果をあげることができ ました。受賞を心から光栄に存じ ます。

(社団法人全国牛乳普及協会 会長 鴻巣健治)


 「どの国の骨が、いちばん美しい か」というキャッチフレーズも人 を食っているが、骸骨が新体操の 演技をしているというビジュアル も人を食っている。こういう広告 はかつてフランスに多く「ビジュ アル・スキャンダル」派と呼ばれ た。だが、この広告は人を食いっ ぱなしではなく、「骨といえばミ ルク」で、ちゃんと商品の上に着 地している。広告でも、着地が問 題なのである。おみごと。

(梶 祐輔)

<カラー広告部門>

●インパクト賞

株式会社ナイキジャパン

(1996.12.9)


全15段にスニーカーが投げ出されているだけ。ナイキの自信に満ちた作品


扱い広告会社:株式会社マッキャンエリクソン


作品制作:株式会社マッキャンエリクソン 
      ワイデン&ケネディー

クリエイティブ・ディレクター:ジョン・ボイラー 
アート・ディレクター:エルク・ディシュナイト フォトグラファー:ハンス・ギッシンジャー  


 プロダクトの革新性、デザイン性、 そしてパフォーマンス性をストレ ートに伝えることが今回の広告の テーマでした。また、広告上に記 載されているフリーダイヤルの番 号に消費者の方が電話をかけると プロダクトの情報を聞くことが出 来るといったインタラクティブな 手法をとりました。この度は栄誉 ある賞を戴き、本当にありがとう ございました。

(株式会社ナイキジャパン マーケティング本部ブランドコミュニケーションマネージャー デイビッド戸田)


 全15段の画面にドーンと大きく、 スニーカーが投げ出されている。 そこにあるのは、特色ある赤いマ ークと、ダイアル無料の電話番号 だけで、いっさいメッセージも何 もなし。若者たちに話題のメーカ ー、話題の商品だけに、これで十 分わかってもらえるという自信が みなぎっていて、その自信から生 まれた突きつめた単純さが、この 広告の強さと魅力になっている。 うらやましい広告である。

(梶 祐輔)

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