高橋 尚子 12月The Best Player

女子マラソン 積水化学

高橋尚子(26)

 98年最後、12月のThe Best Playerに輝いたのは女子マラソンの高橋尚子選手に決まった。2位のペルージャ中田英寿を300票以上も上回る481票を獲得した。バンコク・アジア大会、しゃく熱の太陽の下、テープも用意されていないゴールに高橋選手が両手を高々と上げ飛び込んできた。夏のマラソンとしては驚異の2時間21分47秒。世界歴代5位という好記録で金メダルを獲得した。自ら持つ日本記録さえ4分1秒も短縮した上に、35キロ地点ではテグラ・ロルーペ(25=ケニア)の持つ世界記録(2時間20分47秒)のラップタイムを上回る走りを見せた。後半は、酷暑のバンコクだけに気温が上昇し、多少のペースダウンはあった。だが、その素晴らしい走りは他の日本選手団はもちろん、見ている全ての人たちに陸上界のニューホープとして映ったに違いない。高橋選手は99年8月の世界陸上選手権(スペイン・セビリア)の代表の座もすでに確定している。

 2位は強豪チーム、フィオレンティーナと互角に戦い、98年最後の試合を劇的なドロー。ホーム無敗記録を「7」に伸ばしたペルージャ中田英寿の176票。以下、吉田豊36票、オリックスイチロー34票、田中秀道10票となった。

 全体投票は767票、その他(30票)の中には、アジア大会の陸上3冠で、MVPを獲得した伊東浩司などの名前もあった。


 高橋尚子(たかはし なおこ) 1972年5月6日生まれ。岐阜県出身。 岐阜・藍川中から陸上を始め、県岐阜商3年では総体800メートル予選落ちも、推薦で大阪学院大に入学した。大学4年の秋、高卒しか採用しないリクルートの北海道合宿に押しかけて強引に入社。両親が教職につき、大学までは無名の存在という理由で同じリクルートの「有森裕子2世」と呼ばれた。小出監督の移籍にともない、リクルートから積水化学へ。98年3月の名古屋国際女子マラソンで日本最高の2時間25分48秒で優勝。163センチ。47キロ。

【当選者】  秋田県秋田市 長濱浩一さん 
東京都杉並区 青木潤一郎さん  神奈川県鶴見区 鈴木信吾さん 
徳島県板野郡 八木将司さん  奈良県奈良市 福家あき子さん 

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