2月候補者
中田英寿

中田英寿 2戦連続でゴールを挙げた中田英寿



堂々司令塔、再び光り輝くヒデ

 ローマMF中田英寿(23)が13日、古巣ペルージャ戦で、劇的な移籍後初ゴールを挙げた。司令塔フランチェスコ・トッティ(23)の退場直後の前半24分、FWビンチェンツォ・モンテラ(26)のバックパスを受け、GKの頭越しにループシュートをゴール左隅に放り込んだ。1月13日のローマ電撃移籍からちょうど1カ月。中田は通算6戦目(イタリア杯含む)で、ついに結果を出した。

 中田に待ちに待った1発が出た。右足で狙い澄ましたループシュートが、スローモーションのようにゴール左隅に飛び込んでいった。GKマッツァンティーニ、リパ、ラパイッチ……。かつての盟友たちが天を仰いで悔しがった。ほぼ満員のスタンドに歓声と悲鳴が同時にわき上がった。これ以上のがい旋シーンはない。数々の名シーンを生み出してきたレナト・クーリの芝の感触が右足の眠りを覚まし、そして、本来のヒデがよみがえった。

 また19日のフィオレンティーナ戦では4得点すべてに絡む大活躍を見せた。2戦連続、ホーム初のゴールを決めアシストも記録。4―0圧勝の主役となった。

 ローマ初戦でボールが回らず孤立した中田は、もういない。シーズン途中の移籍で成功は難しいとされるセリエA。それもスター選手ぞろいの中で信頼を勝ち取り軌道に乗った。現時点では守備にも負担が掛かるボランチに戻るのが濃厚だが「徐々に慣れてきたと思う」。精いっぱいの表現で自信を口にした中田が再び光り輝く。