1月候補者
加藤貴子

加藤貴子 試合終了1秒前、ジャパンエナジー浜口(15)のマークをかわし決勝ゴールを決めた加藤



2000年1月10日付紙面掲載

残り1秒 シャンソン加藤Vゴール

◇全日本バスケット◇9日◇東京・代々木第2体育館◇女子決勝◇観衆2700人

 シャンソン化粧品の加藤貴子(28)が、残り1秒の劇的シュートで優勝をもぎ取った。11年連続の「2強対決」は、シャンソンが74―72でジャパンエナジーを下し、4年ぶり10度目の女王に輝いた。

▽女子決勝

シャンソン化粧品(日本リーグ)
  74{38―38 36―34}72
      ジャパンエナジー(日本リーグ)

 百戦錬磨の加藤にとっても不思議な感覚だった。「ゴールまでのラインが見えた」。時計は残り6秒3。72―72の同点でサイドラインからボールをもらった。監督の指示はパスだった。しかし加藤に迷いはなかった。一直線に相手ゴール下まで切れ込むと、そのまま右手でシュート。ボールがネットに吸い込まれたとき、4年ぶりの優勝が決まった。

 以前から痛めている両ひざの状態は、良くない。今季は、ダッシュなどの練習は別メニュー。きついトレーニングができない分は、自転車をこいだりして、筋力を落とさないようにしている。「若いときより頭を使ってプレーしてます。周囲を生かすことも考えて」。たぐいまれな身体能力だけで得点できた時から、確実に変身してきた。

 加藤がシャンソン化粧品に入団して10年。この優勝が、新しい道へのステップとなる。