カジノ納得の最終追い/ベルモントS
<ベルモントS>
【ニューヨーク5日=鈴木良一】新パートナーのエドガー・プラード騎手(40=米国)を背に、カジノドライヴ(牡3、藤沢和)が納得の最終追い切りを終えた。先行したスパークキャンドルを一瞬で抜き去り、絶好の出来をアピール。前日の降雨で日程がずれ込んだが、影響も感じさせずに素軽い走りを披露。藤沢和雄師(56)も万全の仕上がりを強調した。
新パートナーを背に、カジノドライヴが躍動感あふれる走りを見せた。先導した僚馬スパークキャンドル(3歳500万)を残り1ハロンで内から並ぶ間もなくかわし去り、さすがの脚力をアピール。実質的に半マイルの追い切りとはいえ、手応えには最後まで余裕があった。「ビューティフルストライド。闘争心もすごい」。引き揚げてきたプラードは興奮気味に振り返った。
追い切り予定が雨で1日延びたが、陣営は動じることはなかった。前日の4日朝、久しぶりにカジノの姿を見た藤沢和師は、直感した。「いい感じに仕上がっている」。最終追い切りを残しているとはいえ、ほぼ100%に近い仕上がりと判断。もう強く攻める必要はないからこそ、日程変更が誤算とはならなかった。
2400メートルというタフな距離での競馬。この中間は意識的に乗り込み量を増やしてきた。「長めをじっくりと乗ってきた」。目立った時計を出さず日々の乗り込み量を増やす手法は、藤沢和師が長距離戦を使うときのセオリーだ。この日も推定で5ハロン68秒台。「アメリカの追い切りは短い距離が多いけど、この馬はゴールをすぎて3コーナー過ぎまで15-15でいっている」。最終追い切りで心配したのは、むしろオーバーワークになることだった。
ビッグブラウンに次ぐ注目を集めている。強気の発言を期待するメディアには「こんな強い馬がいる年に来るなんて運が悪い」と肩透かし気味に切り返すが、内心は違う。「3冠馬なんてなかなか出ない。これだけの馬と戦えるのは、やっぱり楽しみだよな」。確かな手応えを持っているからこそ、夢の対決に胸躍るというものだ。
[2008年6月6日8時30分 紙面から]
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