デジモンを継ぐものの誕生だ。90年代後半から人気を博したデジタルモンスター開始から約20年。現代に合わせ、アプリをモチーフにした完全新ストーリーとして誕生するのが「デジタルユニバース　アプリモンスターズ」、通称アプモンだ。バンダイナムコエンターテインメント、バンダイ、東映アニメーション、テレビ東京、集英社と、ゲーム・玩具・アニメ・漫画のトップ企業が集結した企画だけに、スタート直前の高まりも他の作品以上だ。

　期待の一大プロジェクトとして期待を受ける分、スタートダッシュの抜かりはない。10月のアニメ開始を前に、いち早くスタートを切るのがゲームと漫画だ。ゲームでは21日にニンテンドー3DS用ゲームソフトの一部が楽しめる先行無料配信版を配信（通常版は12月1日に発売）。また、同じく21日には集英社のVジャンプで、コミカライズ作品の連載が始まる。同誌には作品でも重要なアイテムで、ゲームでも使用できるアプモンチップのほか、多数の付録もあり、作品開始時から楽しむアイテムがそろっている。さらに、別誌でももう1作品の連載が控えている。

　アニメに続くのが玩具の展開だ。アニメ開始から1週間後にあたる10月8日から、バンダイ社製の玩具が次々と発売される。中でも、アプモンチップを読み取るアプリドライブは、開発陣の自信作だ。雑誌付録にもなったアプモンチップも随時発売され、家庭用ゲームからアーケードゲームなど、複数のゲームが楽しめる仕組みになっている。

　作品に携わっているキャスト、スタッフには、20年前に生まれたデジモンを楽しんでいたメンバーも多い。アニメの主題歌を担当する歌手からも、同様の声が寄せられた。それだけに、デジモンを継ぐアプモンへの思いが強くなるのも必然だ。冒頭にあいさつしたバンダイナムコエンターテインメントの稲垣浩史ゼネラルマネージャーも「デジタルモンスターを継ぐものです。10月より本格的に始動します」と力強く語ると、各社の面々もうなずいた。偉大な先輩デジモンを超えるアプモン旋風が巻き起こるのか、注目だ。

　デジモンユニバース　アプリモンスターズの公式サイトはhttp://appmon.info/。