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声優が豪華過ぎるライトノベル アニメ化

[2014年7月1日13時34分]

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モモキュンソードのプロデューサー「ラスボスダンゴ」こと高田氏

モモキュンソードのプロデューサー「ラスボスダンゴ」こと高田氏

 声優ファン注目のテレビアニメが7月8日からTOKYO MX他でスタートする。その名も「モモキュンソード」。おとぎ話・桃太郎をベースにしつつ、主人公が桃太郎ならぬ桃子という女の子。その他にも、かわいらしい女の子キャラクターが多数登場する。この作品が注目された理由は、豪華な声優陣とテレビアニメになるまでの経緯だ。キャストには竹達彩奈、津田美波、三上枝織、銀河万丈らが名を連ねる。プロデューサーの“ラスボスダンゴ”こと高田潤氏(以下高田)に、テレビアニメ化までの流れと思いを聞いた。

-モモキュンソードとは

 高田 企画が始まったのは、2011年の秋からですね。2012年の7月末ぐらいから、無料のデジタルライトノベルの展開がスタートしました。

-無料で聞けるWEB朗読でありながら、豪華な声優陣が出演し、ファンの間で話題になった

 高田 そうですね。デジタルライトノベルは第1期、第2期とやりましたが、企画段階から(声優事務所の)青二プロダクションさんに入って頂きました。なので第1期の始めのほうは、すべて青二プロダクションの声優さんに朗読を担当頂きました。

-人気声優が複数の役や物の音までこなしていた

 高田 モモキュンソード以外で、一人で5役とか6役とかやった方はいないと思いますよ(笑)。今思えば、声優さんにとってはむちゃぶりの部分もあった。でも、そういうところも楽しみながらやっても頂きました。そのうち、声優さんの中で「モモキュンって」という話題が少しずつ出るようになって「今度モモキュン呼ばれた」とか、別の仕事場でお話が出たりしたこともあったようです。

-毎回参加する声優が違ったのも特徴的だった

 高田 9話、10話くらいから、いろんな事務所の声優さんにご出演いただけるようになって。人気のある方を起用できたというのは、本当に大きかった。キャラクターの説明はテキストと静止画だけ。それを見て、声優さんがそれぞれ自分の中でイメージを膨らませて、しゃべり方を独自でされていたことで、オリジナリティーのある朗読になったと思います。声優さんが4人いれば4通りの桃子になったかなと思います。

-「豪華過ぎるデジタルノベル」が、ついにアニメ化に

 高田 夢ではありました。テレビアニメか劇場版、それもダメならWEBアニメかなと。タイミングとしてはちょうどよかった。第1期、第2期と展開してきて、コンテンツにどうステップを踏ますのか。止まっている絵より動いている絵への要望が出てくると思っていたので。

-キャスティングの決め手は

 高田 通常アニメはオーディションがあるんですが、今回は一切その形式を取りませんでした。第1期、第2期の参加声優さんの中からキャスティングをしました。私がすべて決めて、依頼させていただきました。自分としては、デジタルノベルのモモキュンソードに出ていただいた方と、一緒にアニメまでもっていきたいという思いは強かった。

-主役の桃子は竹達彩奈

 高田 ほぼ即決でした。 

-アニメ版でも変わらず豪華なキャスト陣

 高田 最初は1/3も無理だと言われました(苦笑)。中には、先約があるから「4番目です」と言われることもあって。でも最終的には100%希望がかないました。声優業界で考えるとドリームチームと言えるんじゃないですかね。この前、キャストが持っているツイッターアカウントのフォロワー数を足してみたら、190万人以上でしたよ(笑)。

 アニメ化による外部の反応は

 高田 すごいですね。海外からも来ていたり。すごい拡散力だなと思いました。

-目標は

 高田 本当に反応次第ですね。まずはじっくり見極めるというか。今夏のクールでも40本以上のアニメがリストアップされている。その中から、頭ひとつ飛び出そうとするのは至難の業。支持されないものを第2弾、第3弾やっても仕方ないので。他の作品にも有力なものが何本もあるので、そういう作品に胸を借りるつもりでやっていきたいです。内向きな話としては、作品を通じて、参加いただいてるみなさんの次のお仕事につながってもらえればと。次につながるということは、まずモモキュンソード自体が評価されないといけない。なので、みなさんの参加作品の中で、ベスト10に入れるものになれれば本当にうれしいです。

-ファンへひとこと

 高田 ベースがおとぎ話なので、昨今流行の近未来や現代的な伏線とか、シンセサイザーをバリバリに使ったBGMとかは、使っていません。難しい専門用語とかも、ほとんど有りません。BGMも80年代、90年代を匂わす様などこか懐かしい感じも印象付けています。もちろんギャグもあるし、変身もあるし、お色気もある。“寄せ鍋”的なところがあります。ひとつの鍋に入ってしまえば、それぞれから、良いだしが出るみたいな感じでしょうか。そんな作品になるように現場スタッフも妥協なくやっていますので、ぜひご覧いただきたいですね。

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