沢田社長によると、現在、駐車場に使っている約２万５千平方メートルの土地を提供する方向で検討している。「ハウステンボス横にヨーロッパ型の上品で優雅な施設を誘致したい。運営会社に土地を貸し、収益を少しだけ払ってもらう」と話した。

　長崎県の中村法道知事が３月上旬、ＩＲ誘致を表明するなど官民一体の検討が進んでおり、「地元も一枚岩になっている。６割程度の確率で誘致できると思っている」と述べた。

　ただカジノ運営に関するノウハウの不足を理由に「当面、ＩＲ施設を直営することはない」と明言し、実績のある企業に運営委託する考えを示した。

　既存のハウステンボスの魅力を高めるため、来春までに温泉施設を新設し、宝塚歌劇団ＯＧらが参加する歌劇団を増員する計画も明らかにした。（共同）