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初の「麻雀プロ団体日本一決定戦」8月開幕

[2016年7月28日10時18分]

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4団体のタイトル保持者は大将として出場

4団体のタイトル保持者は大将として出場

 団体の意地と名誉をかけた戦いの幕が、もうすぐ切って落とされる。日本プロ麻雀連盟、最高位戦日本プロ麻雀協会、日本プロ麻雀協会、RMUの4団体による「麻雀プロ団体日本一決定戦」が、8月11日から開催されることが決定した。

 これまで他団体のプロが対決する大会、企画はあったが、団体同士が対決し、順位を競うのは今回が初。団体の規模、歴史などは度外視し、精鋭8人ずつを出し合うガチンコ勝負。「最強のプロ団体」の称号を得るのは、どの団体か。

 麻雀界にはたくさんのプロ団体が存在している。最大派閥である日本プロ麻雀連盟を筆頭に、最高位戦日本プロ麻雀協会、日本プロ麻雀協会、07年に設立されたRMU。今回の大会には解説として参加する麻将連合-μ-が、主なところ。それ以外にも、独自の麻雀感を持った競技団体が多数ある。プロの人数を合わせれば1000人を超える。各団体では、それぞれタイトルを争うリーグ戦を開催。団体の顔とも言うべき王者を決めてきた。半面、団体そのものの“格付け”につながる団体対抗戦が行われることもなかった。

 だが近年、大会や番組企画の増加により「どの団体が、どのプロが一番強いのか知りたい」という、ファンからのシンプルな要望も高まってきた。これを察して、プロ団体間で対抗戦を検討。日本プロ麻雀連盟の森山茂和会長を中心に、少しずつ実現へと動いていた。同連盟は最大勢力で知名度も十分。森山会長自身も「勝って当たり前と言われる戦い」と自負もあるが、その分敗戦時のリスクも大きい。それでも業界発展のためには、真の強者をはっきり見せることが必要だった。

 最後まで悩んだのが対決の場だった。今や各プロ団体が、ネット配信用のチャンネルを持つ中、どこでやっても角が立つ。そこでフラットな対局の場と賞金を用意したのが、AbemaTVだった。AbemaTVといえば、麻雀最強位にも就いたことがあるサイバーエージェント藤田晋社長がテレビ朝日と立ち上げたインターネットテレビ局。しかも麻雀専門チャンネルもある。かくして決戦の舞台は整った。

 ルールは各団体から8人のプロが出場。他団体の3人と卓を囲み、全員が16回戦、計128戦が行われる。運や調子に左右される短期勝負ではないので、まさに「言い訳不能」の実力勝負だ。各団体の最高峰タイトル保持者は、大将として出場。最終4日目には大将4人による対局が行われ、この対局のみポイントが倍となる。8月11日の初日から9月25日の最終日まで、毎回AbemaTV用の放送卓が用意されることになっている。

 賞金総額は1000万円。優勝チームには700万円と、最強プロ団体の名誉が与えられる(2位200万円、3位100万円)。歴史を振り返れば、もともとは1つだった競技団体がたもとを分かち、現在の状況になっている。最古のタイトル「最高位戦」第1回大会から、今年でちょうど40年。最大勢力が勝つのか、下克上はあるのか。目が離せない4日間であることは間違いない。

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