日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。

麻雀 ニュース

リアル麻雀プレーヤーをつなぐランキング誕生

[2016年8月31日10時29分]

  • TL
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
リアル麻雀プレーヤーをつなぐランキング「麻雀の頂」

リアル麻雀プレーヤーをつなぐランキング「麻雀の頂」

 全国のリアル麻雀プレーヤーをつなぐランキングシステムが登場する。麻雀王国、スリーアローズコミュニケーションズ、レステック、大洋技研、学生麻雀連盟の4社1団体による合弁会社「ムー」が設立され、ランキングシステム「麻雀の頂」を提供することが31日、分かった。オンラインではなく卓上で牌を用いた麻雀において、一般プレーヤーの企業・店舗間をまたいだランキングが導入されるのは業界初。誰が一番強いのか。プレーヤーがだれしも思う疑問を形にした新サービスが誕生する。

 麻雀において、誰が一番強いのかというのは、長年の疑問であり、かつ証明できないものだった。オンライン麻雀ではレーティング、段位、称号など、さまざまな呼称でプレーヤーの順位を付けている。だが、リアル麻雀では大会、リーグ戦などは行われるものの、順位付けも一時的なもの。だれもが同じ指標のもとで強さを示されるものがなかった。これを具現化しようというのがランキングシステム「麻雀の頂」だ。

 この取り組みの鍵となるのが、最新の全自動卓だ。卓メーカーの大洋技研の最新機を用いることで店舗、順位、点数をデータ管理することができるようになる。また、最新卓でなくても店舗スタッフが入力することで、順位のみであれば反映させられる。年内で参加が見込まれるのは約1万人。各自、店舗で配られるデータカードを持つことで、自身の成績を登録できる。また、ランキングサイトを見れば、どの店にどんな実力のプレーヤーがいるかがわかるというわけだ。

 ランキングを作った大きな理由は麻雀業界の発展。ランキングを用いることが、発展の障壁を取り除くきっかけにもなる。1つはルールの統一だ。誰が強いかを決めきれないポイントとしてルールがある。プロにおいても、団体によってルールが異なるため、同じ条件で戦っていない。そのため「このルールなら、この人が強い」という現象が起き続けてきた。これをクリアにするため、麻雀の頂に登録する際にはドラ扱いとなる赤牌3枚、食いタンヤオあり、後付けありの「赤入りアリアリ」を統一の推奨ルールとしていく方向だ。一般的に広く親しまれているルールを採用することで、より全国のプレーヤーに参加しやすくしている。

 もう1つは麻雀店への来店頻度のアップだ。強いプレーヤーを抱える店舗には、対戦を求めるプレーヤーが集う。また、エンジョイ派のプレーヤーなら、それなりの店舗を選ぶ。ゴルフコースの難易度を示すレーティングのようなものだ。実力差があり過ぎると楽しめないのも、対戦型ゲームの難しいところ。ランキングは、この問題も解消してくれる。さらに、登録カードに来店情報を記録することで、来店頻度に応じたサービスを店舗側が提供することもできる。こちらは例えるなら飛行機のマイレージサービスだ。登録対象となる対局は、仲間内4人で囲む「セット」ではなく、基本1人来店の「フリー」。4人そろわずとも来店しようという動機づけにもつながってくる。

 ムーの代表取締役に就任する正能和仁氏は「若年層のファンは増えているのに、『麻雀店のすべてが怖い』という声もあった。どうしたら店に行ってくれるのか。それを考えました」と説明した。リアル麻雀ランキングが成功した暁には、オンライン麻雀ランキングとの連結も視野に入れている。“真の強者”が明らかになった時、日本の麻雀界が経験したことがない大きな力が動きだす。

  • TL

Ads by GooglePR

麻雀最新ニュース

女流麻士最高峰の戦いが24日開幕!

麻雀ランキング

記事

もっと見る 閉じる
ページTOPへ