日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。

麻雀 ニュース

近藤千雄が涙の初タイトル/麻雀最強戦

[2016年12月13日18時19分]

  • TL
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

<麻雀最強戦2016>◇12日◇ファイナル

優勝してガッツポーズを見せる近藤千(前列中央)

優勝してガッツポーズを見せる近藤千(前列中央)

 日本で一番強い雀士を決める「麻雀最強戦2016」(竹書房・近代麻雀主催)のファイナルが12日に行われ、近藤千雄(日本プロ麻雀協会)が優勝。賞金300万円を手にした。近藤はプロ14年目での初優勝がビッグタイトルとなった。

 近藤千は予選C卓で小林剛(麻将連合)近藤誠一(最高位戦日本プロ麻雀協会)沢崎誠(日本プロ麻雀連盟)というビッグネームと対戦。東2局に近藤誠に1万2000点(リーチ・ピンフ・ドラ2・裏2)を放銃してラス目に落ちて苦しい展開となった。

 後が無い近藤千は、南1局の親番でテンパイ外しから1万2000点(南・中・ホンイツ・ドラ1)をツモって原点まで点棒を取り戻す。さらに連荘を重ねて3万700点まで加点してトップに躍り出るとそのまま逃げ切った。

 事前にTwitterで行われたC卓の勝者予想では、近藤千に投票したファンはわずかに5%。しかしその下馬評を覆して番狂わせを演じてみせた。

 決勝はA卓から鳳凰位の勝又健志(日本プロ麻雀連盟)B卓から雀王の角谷ヨウスケ(日本プロ麻雀協会)D卓からは今年、日本シリーズ、RTDマンスリーリーグを優勝して絶好調の多井隆晴(RMU)が勝ち上がり、近藤千にとっては予選に続いて難敵との戦いとなった。

 序盤は多井が角谷から5200点を連続してアガってリードする。近藤千は親で6000点をツモって2番手につけるが、東3局2本場に多井が勝又から1万2000点(リーチ・一発・イッツー・ドラ1・裏1)をアガリ、4万5600点のトップで東場を折り返した。

 このまま多井の圧勝かと思われたが、南2局1本場で近藤千がドラをポン。角谷のリーチに対して放銃寸前の手格好だったが、アタリ牌を使い切ってのアガリを見せて、多井との点差を1900点に詰める。南3局の親では終盤に1500点をツモったが、多井のノーテンを読み切ってアガリを選択せず、多井の一人ノーテンに持ち込んで逆転に成功した。

 しかし南3局、悲願の最強位獲得に執念を燃やす多井が5200点(発・ドラ2)をツモって再逆転。ラス親の多井が4万5200点、近藤千が3万8100点でオーラスを迎える。

 近藤千は5200ツモ、8000ロンで優勝となる。苦しい配牌だったが、役牌でドラの北を2巡目に重ねて「リーチ・ツモ・ドラ2」を狙う。決して場に打たれないと思われた北だったが、自力で決着をつけにいった多井が4巡目に意を決して北を打つとこれをポン。丁寧に手を進めて1筒4筒待ちのテンパイにこぎつけた。多井はアタリ牌の4筒を掴んでしまい、祈るようにオリを選択。その後、勝又も、角谷も逆転勝利となる四暗刻のイーシャンテンに漕ぎつけたが、近藤千が4筒をツモり予選に続いての逆転勝利となった。 プロ14年目にして初タイトルとなった近藤千は「信じられないです」と表彰式で涙を見せた。全日本プロ代表決定戦に優勝した後、10年勤めた会社を辞め、退路を断ってファイナルへの準備を進めてきた。「好きなことにめいいっぱい時間が使えるようにしたかった」と、その選択に後悔は無い。最強位の称号と300万円の賞金を得て、来年はさらなる活躍の舞台が用意されている。「はじめて自分の麻雀が注目されると思うので、身を引き締めて頑張ります」と今後の意気込みを語った。(麻雀王国)

  • TL

Ads by GooglePR

麻雀最新ニュース

女流麻士最高峰の戦いが24日開幕!

麻雀ランキング

記事

もっと見る 閉じる
ページTOPへ