アマチュア野球を代表する本格派右腕で今秋のドラフト会議の目玉、新日本石油ENEOSの田沢純一投手(22=180センチ、80キロ、右投げ右打ち)が11日、米大リーグ挑戦を表明した。1巡目指名の有力候補がいきなりメジャーに挑むのは極めて異例。

 田沢投手は神奈川・横浜商大高出身。2年の夏に甲子園大会に出場したが登板機会はなかった。入社4年目の今年は150キロを超す速球やフォークボール、スライダーを武器に、都市対抗大会で全5試合に登板。4勝を挙げ、チームの13年ぶり9度目の優勝の立役者となった。

 日本のプロを未経験でメジャー入りしたのは、多田野数人投手(現日本ハム)とマック鈴木投手(本名・鈴木誠)の2人だけ。