早大・斎藤佑樹投手(1年=早実)が4日、沖縄・浦添でやや寂しいキャンプインを迎えた。1年目の昨季は初日に約1000人のファンが集まったが、この日は延べ約30人。昨年の初日は日曜日で、今年は平日という違いは大きいが、15社35人集まった報道陣より少なかった。昨年は斎藤が移動する度に人波ができたが、今年はトラブルもなく早大広報担当は「思ったより少ないですね」と拍子抜けしていた。

 斎藤はそんなことお構いなしとばかりに、250球の投げ込みをした。「去年は自分の練習に集中できない部分もあった。来てもらえたらうれしいし、来ないなら練習に集中できる。どちらでもいいです」と話す。くの字に曲げる右ひざの角度をやや高くする新フォームにも手応えをつかみ始めた。確実視される3季連続の開幕投手に向けて「何も言われてないけど、照準は合わせてます」と宣言。応武篤良監督(49)は「僕の腹の底では決まってますが、今回は言うつもりはない」と、全幅の信頼を寄せている。