<社会人野球東京大会:新日本石油ENEOS3-0JFE東日本>◇5日目◇23日◇神宮◇準々決勝

 今秋のドラフトの目玉、新日本石油ENEOS・田沢純一投手(21=横浜商大高)がJFE東日本戦に先発し、大会新の18三振を奪った。7回2死から6者連続三振に切り、8回にはこの日最速の152キロをマーク。驚異的なスタミナを見せた。「三振の数は数えてなかったのでびっくりした」と話す。松下電器・山口高志投手(元阪急)が記録した16三振を34年ぶりに更新した。

 昨夏は抑えとして都市対抗に出場。ドラフト1巡目指名は確実だったが、社会人残留を表明し、先発に転向した。初戦の147キロに続き、この日は150キロ台を3球計測。社会人初完封を無四球で飾った。大久保秀昭監督(38)は「だいぶマウンドで落ち着いてきた。今日は変化球も切れていた。これがたまたまでは困るし、自信に代えて欲しい。まだまだスピードも出ると思う」と期待した。