<東都大学野球2部:東農大1-3中大>◇第7週最終日◇21日◇神宮第2

 元巨人の完全試合男、中大・高橋善正監督(64)が就任直後の春季リーグ戦で18季ぶり9度目の2部優勝を決めた。先発の山崎雄飛投手(2年=芝浦工大付)ら3投手のリレーで東農大を3-1で破った。6月7日からの入れ替え戦(相手未定)で、6季ぶりの1部復帰を狙う。

 涙も胴上げもない優勝に、1部復帰への強い決意がにじんだ。「そりゃ日本一までやんないだろう。落っことされちゃ、たまんねぇーからな」。神宮第2球場は普段、ゴルフ練習場として営業している。入れ替え戦は本家の神宮で開催。「神宮はここだよと。ゴルフ場で野球やっても仕方ないっていう皮肉が、多少通じるようになるだろうな」と高橋節が全開だった。

 1月に胆のう摘出手術を受けるなど、体調は万全ではない。それでもプロ通算60勝男が監督就任直後に学生と一緒に寮生活を始めた。食事、風呂を共にし、選手は監督ではなく「善正さん」と呼ぶ。先発の山崎は「『オレは完全試合できるけど、お前らはランナーを出すだろ。じゃあクイックを勉強しろ』って。言われるとすべて正しく聞こえる」と、説得力は抜群だ。

 ナイターを見て、午後9時半に就寝する生活。大好きな日本酒は1日3合までと止められている。勝利の美酒には物足りないが「でもな、焼酎は何も言われてないからな」と豪快に笑っていた。【前田祐輔】