野村8回0封で明大4強/大学選手権
<全日本大学野球選手権:明大2-0上武大>◇4日目◇13日◇神宮◇準々決勝
明大(東京6大学)が2-0で上武大(関甲新学生)を破り、ベスト4に進出した。野村祐輔投手(1年=広陵)が8回を6安打、無四球に抑え、エース岩田慎司投手(4年=東邦)にリレーして逃げ切った。東洋大(東都大学)は東北福祉大(仙台6大学)から大量13点を奪い、5回コールド勝ち。東海大(首都大学)、近大(関西学生)も4強入りした。
先頭打者を出しても慌てない。明大の1年生野村が落ち着き払った投球で4強を導いた。同投手は「走者を意識せずに投げられました」と話した。8イニング中5度まで先頭を出した。ところが失点どころか、三塁も踏ませなかった。
被安打6の無四球。スカウト陣が絶賛した。日本ハム岡本スカウトは「ドラフト候補を含めて大会NO・1でしょう。制球がすばらしい」。最速は146キロ。速球と同じ腕の振りでチェンジアップを投じた。奪三振9。「高校時代よりキレが増したと思います」。
先発を雨で流した前日12日、府中市にある合宿所に戻ると自由時間を昼寝にあてた。「夜寝られなくて。寝たのは12時です」。テレビドラマ「ラスト・フレンズ」を見て眠りに就いた。スライド登板したこの日の起床は午前4時。わずか4時間の睡眠で入学後の自己最長となる8回、112球を投げ抜いた。
昨夏の甲子園では佐賀北に満塁本塁打を浴び、目前の優勝が消えた。「あれが制球の大事さを教えてくれた」。大会後も筋トレは続けた。体重は7キロアップして今70キロ。精神、肉体両面でたくましさを増した。
昨年のこの大会は早大斎藤佑樹投手(2年=早実)が優勝している。「意識していないです。自分は自分です。1つずつ勝って、日本一になります」。野村は試合後もマウンド同様に頼もしかった。【米谷輝昭】
[2008年6月14日10時49分 紙面から]
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