【ブルノ(チェコ)26日(日本時間同日)=前田祐輔】早大・斎藤佑樹投手(2年=早実)が4年生になる、2010年の第5回世界大学野球選手権を日本で開催する可能性が浮上した。同選手権は隔年開催で行われ、全日本大学野球連盟が、9~10月にかけて最終結論を出す方針を固めた。初の金メダルを目指す日本代表は、斎藤を先発に立て、準決勝韓国戦(日本時間27日)に挑む。準決勝第1試合は米国が3-0で台湾を破り決勝進出を決めた。

 「ハンカチ世代」の集大成を、日本で見られる可能性が高まった。次回大会は早くから米国開催が有力視されてきたが、ここにきて開催意思がないことが判明。全日本大学野球連盟関係者は「開催できる可能性を検討している」と話した。

 過去3大会はイタリア→台湾→キューバで、今大会はチェコ。斎藤が最終学年になることで注目度は高く、大学には同世代の好選手がそろう。アマチュア球界の中でも、開催待望論は根強かった。ヨーロッパ勢の参加も期待でき、早期決定すれば、16年五輪の野球復活運動の一環にもなる。

 斎藤は「できれば日本でやりたい。はじめはチェコには野球がないと思っていたけど、あった。まだまだ強くなる可能性がある。ヨーロッパの人にも、日本の文化を知ってもらいたい」と期待した。実現すれば開催は7月下旬から8月上旬で、神宮を中心とした首都圏開催になる見込みだ。