<東京6大学野球:早大1-0立大>◇第3週最終日◇28日◇神宮

 早大が1-0で立大に連勝し開幕から4連勝、勝ち点2として単独トップに立った。先発の松下建太投手(3年=明徳義塾)は被安打2の三塁を踏ませない投球で昨秋の早慶戦以来2度目の完封。立大は4連敗となった。

 早大の3年生右腕松下が今季初勝利を完封でつかんだ。打たせて取る投球で被安打は2本。松下は「とにかく行けるところまで行こうと。内の真っすぐの出し入れができたんで」と計117球を振り返った。

 今春の明大戦でサヨナラ逆転2ランを浴びた。ショックから立ち直れず、早慶戦は外野席から1人で観戦した。野手転向も考えた。そんな松下は今夏のブラジル遠征の際に応武篤良監督(50)と話し合い、気持ちの整理をつけた。「やっぱりピッチャーでやりたい。神宮に戻って投げたい」。その結論が正しかったといえる投球だった。

 チームには27日の斎藤佑に続く連続完封となった。松下は「斎藤から(立大は)外に目がついてないとアドバイスを受けました」といいながら「(斎藤佑に)負けられない。次もこの投球をしたい」と加えた。