<東京6大学野球:早大5-0法大>◇第5週3日目◇13日◇神宮
早大が斎藤佑樹投手(2年=早実)の142球を投げ抜く完封勝利で法大を5-0と破り、勝負を4回戦に持ち込んだ。自身の神宮最速タイとなる148キロをマークするなど力勝負を挑み、1回戦の初回3失点で敗れた雪辱を果たした。打線も終盤エースの力投に呼応し、松本啓二朗外野手(4年=千葉経大付)は3安打して通算100安打にあと3本とした。
初球は140キロを計測した。2球目からも142、141、139キロと速球を続けた。斎藤が力勝負を挑んだ。1回、見逃し三振を含め打者4人の勝負球はすべて速球だった。斎藤は「どんなキレのある変化球よりも、まっすぐが一番打ちづらいと思います。内角の見逃し三振は自信になります」と振り返った。
1回戦(11日)の反省がこの投球を選ばせた。1回2死後、3連打を浴びて3点を失った。3連打はスライダー、ツーシームの変化球だった。法大がこの日速球狙いに切り替えて来るのも承知の上。速球を続けた。法大・金光興二監督(53)は「選手に今日はストレートが多くなると言ったんですが、差し込まれていた。斎藤君の気迫が上回ったと判断するしかないです」。
4回に2死満塁のピンチを招いた。ここでも142キロで長谷川裕介(1年=常葉学園菊川)を一邪飛に仕留めた。「おととい、ピンチで変化球を狙われた感じがしたんで」。この回、1球ながら自身の神宮最速となる148キロもマーク。終わってみれば被安打6、奪三振も6の今季2度目の完封勝利となった。投球数142は大学最多だ。「気付かなかった。先発完投タイプなんで。成長しているのかなあ。もう2年たつんで力強さが出てきているのかなと思います」。自らの成長は「練習が楽になってきた。体にキレが出てきた」ことで感じている。
7回には今季初安打も放って雪辱戦に勝利した。14日は4回戦が控える。試合終了直後、細山田武史捕手(4年=鹿児島城西)から「明日も投げろ」と声をかけられたという。斎藤は「それは監督が決めることなんで」といって「もちろん投げたい気持ちはあります」。自ら成長したという2年生は、142球を投げた翌日にも不安を見せなかった。【米谷輝昭】



