<東京6大学野球:早大4-1慶大>◇最終週最終日◇3日◇神宮
早大が4-1で慶大を破り、勝ち点5の完全優勝を達成した。先発の斎藤佑樹投手(2年=早実)は7回3安打7奪三振1失点で、自己新を更新する7勝目(1敗)、リーグ通算18勝目(5敗)を挙げた。1シーズン7勝は04年春の明大一場(現楽天)以来で、早大勢としては96年春の三沢以来、12年(25季)ぶり。大学生活も折り返し地点を迎え、リーグ戦後は応武篤良監督(50)と面談を行い、卒業後の進路をプロ一本に絞り込む方針だ。
斎藤が自己最多の7勝でシーズンを締めた。「昨日負けたので、勝たないと後味が悪い。楽しくパレードがしたかった」。4回1死一、三塁のピンチは外角スライダーで空振り三振に切る。いつも通りの冷静さで、7回93球1失点。チーム10勝中7勝を挙げて、最多勝とベストナインの投手2冠に輝いた。
節目のシーズンを最高の形で終えたことで、今後は進路の話し合いを行う。応武監督は「2年を終えたら話をしようと言っていた。入学の時に夢は聞いていたが、今後どうするか、話しがしたい」と個人面談する考えを示した。
斎藤は入学時にテレビ局やアナウンサーに対するあこがれを口にしたが、今は「あの時は言いましたけど、自分には無理」と話す。すでに教職履修を断念し「斎藤先生」の夢は一時封印。大学生活も半分が経過したことで、これまで漠然と抱いていたプロ野球への夢を、残り2年間は具体的な目標にして、進路を絞り込んでいく考えだ。
通算勝利を18勝とし、目標にする平成初の40勝へ、また一歩近づいた。「7勝できることが自分でも分かった。次に向けて大きな自信になる」。そして来季以降は完全無欠の姿を思い描く。「勝ちは勝ちだけど、点を取られたりする。ピッチャーのすごみを見せていきたい」と宣言した。
優勝を決めた1日の夜。大騒ぎはせずに、寮で静養した。「まだリーグ戦があるから。自分も、おとなしくしてました」。完全優勝を決めた夜、思う存分大人の喜びをかみしめた。【前田祐輔】



