<社会人野球東京大会:新日本石油ENEOS4-2三菱重工横浜>◇16日◇決勝◇神宮

 新日本石油ENEOSが三菱重工横浜との「神奈川対決」を制し、2年連続10度目の優勝を果たした。初回、池辺啓二外野手(26=慶大)の右越えソロで先制。同点とされた直後の2回には山岡剛捕手(25=早大)の2ランで勝ち越すなど2発含む9安打で4点を挙げた。守っては先発の関連太郎(27=武南)ら3投手のリレーで反撃を断った。MVPは大会3本塁打の池辺が獲得。リリーフで活躍した大塚椋司投手(18=聖望学園)は新人賞に輝いた。

 新日本石油ENEOSがチーム史上3度目の連覇を達成した。大久保秀明監督(39)は開口一番「田沢抜きで勝てたことに価値がある」と胸を張った。昨年はエース田沢純一(22=レッドソックス)を擁して制覇。今季は「1試合5点以上」の強力打線を目標にし、昨年まで4番の池辺を2番に据えた。投手陣は指揮官が「ルーキー大塚の活躍は予想外」と言うように、昨年センバツ準優勝投手の大塚が活躍。準決勝では自己最速151キロを計測するなど初勝利をマークした。大塚は新人賞トロフィーを手に「これからも与えられた仕事をやり切るだけ」と頼もしかった。