<東京6大学野球:早大3-2立大>◇第4週最終日◇4日◇神宮

 早大・斎藤佑樹投手(3年=早実)がリーグ戦2度目の2日連続先発に挑み、7回6安打7奪三振の好投で勝利を呼び込んだ。同点の場面で降板し、通算21勝目は逃したが、延長14回3-2で立大を破った。早大は2勝1敗で勝ち点2として、優勝争いに踏みとどまった。8回から登板した大石達也投手(3年=福岡大大濠)が今季初勝利。延長14回2死一塁から杉山翔大捕手(1年=東総工)が決勝適時二塁打を放った。

 重いはずの腕を振り、斎藤が立大打線に立ち向かった。4回2死二塁、外角スライダーで空振り三振に切ると、珍しく試合中にガッツポーズをしかけて、やめた。敗れれば連覇が絶望的になる一戦。気持ちを込めて、7回94球を投げた。延長14回、杉山の適時打でようやく勝ち越すと、笑顔で出迎えた。「ほっとしてます。1回でも早く点を取って、終わりたかった」と安堵(あんど)した。

 リーグ通算20勝を挙げた前夜、監督室に呼ばれた。応武篤良監督(50)から先発を告げられた。「(前日)8回で代わった時、あるかなって思っていた」と予感していた。いつも通りグラウンドを走り、軽く汗を流して就寝。甲子園の時のような連投に備えた。

 ジリジリした展開にも冷静さを保った。打線は15安打9四死球ながら20残塁でわずか3得点。深刻な得点力不足に陥るが「慣れました」と笑い飛ばす。斎藤自身6回1死三塁のチャンスで浅い中飛に倒れたことを反省。白星は付かなかったが、7回2失点で勝利の立役者になった。

 20勝を祝福するメールや電話は思いのほか少なかった。「寂しいですね」と笑いながら「それだけ大したことではないと、みんな思ってくれてるんです」と言う。斎藤も周囲も、通過点の認識で一致する。

 勝ったことで、.5日のこどもの日からGWらしい初連休を勝ち取った。学校は7日再開予定だが、早大HPでは新型インフルエンザの状況次第で休講になる可能性を告知。しばしの休息をとり、16日からの明大戦に向かう。【前田祐輔】