<東都大学野球2部:専大6-2東農大>◇14日◇第5週残り試合◇神宮第2

 専大が6-2で東農大を破り、5季ぶり18度目の優勝を決めた。これで勝ち点4、8勝1敗1分け。残る国士大戦に連敗し、2位東農大に勝ち点で並ばれても勝率で上回るため優勝が決まった。同大学準硬式の監督から転身した江崎久監督(65)は就任早々の優勝に涙が止まらなかった。シーズン後の入れ替え戦で、07年春以来の1部を目指す。

 準硬式野球出身で大学球界初のGM(ゼネラルマネジャー)も兼務する江崎監督が、うれし涙を流した。「学生たちのおかげです。素人(の私)を助けてくれました」。優勝をかけた試合はエースが投げ、4番が打つ理想的な展開だった。

 エースの湯本五十六投手(4年=藤代)が7回2死から遊撃内野安打を許すまで無安打投球。4番秋月翼二塁手(4年=佐久長聖)は初回に3ランを放ってエースをもり立てた。湯本は「点をとってくれたんで楽でした。調子?

 いつも通り」と振り返る。中2日ながら、被安打4の2失点で131球を投げ抜いた。これでチーム8勝のうち6勝を稼いだ。

 名門復活へ、シーズン後には入れ替え戦が控える。湯本は「絶対に上がる。今は通過点ですから」と気を引き締める。その傍らで江崎監督は「そう簡単にはいきません。恥ずかしくない試合ができたら」と言ってまた涙を流した。