<全日本大学野球選手権:東海大海洋学部3-1東海大>◇2日目◇10日◇2回戦◇神宮

 創部17年目で初出場の東海大海洋学部(東海地区)が「本家」東海大(首都)を破る金星で8強進出を決めた。昨年の準Vチームに2本塁打を浴びせて、3-1で逆転勝ちした。

 大番狂わせだった。初出場の東海大海洋学部が強豪の“本家”を破った。1点を追う7回、2死二塁から中村一裕二塁手(4年=興誠)が右翼席へ逆転2ラン。中村は「本当に夢みたい。向こうは野球のエリートだから」と胸を張った。8回には遠藤秀太郎(2年=芝浦工大高)の1発でダメを押した。

 大村晴男監督(56)は「まさか勝てるとは…。2発なんて、見たこともないことが起きた。金星が過ぎました」とビックリだった。甲子園出場経験者はわずか1人。創部17年目だが、春季キャンプでは近くの松前球場を東海大に譲り、山梨まで遠征することもあった。学校予算はなく、月5000円を部員から徴収。練習では竹バットを使い、遠征も各選手の車だった。試合前には大村監督が東海大・横井監督に「せめて7回まで試合をさせて。1本でもいいから打たせて」とコールド負けを覚悟した試合で無欲の勝利を飾った。

 静岡県勢では初の8強進出。先発の山口航投手(2年=光明学園相模原)は「ホテルを引き払って荷物は全部バスに置いていた。今日の宿はどうするんだろう」と苦笑いしていた。