<全日本大学野球選手権:富士大3-2仏教大>◇3日目◇11日◇2回戦◇東京ドーム
富士大(北東北)が3-2で仏教大(京滋大学)に逆転勝ちし、前回出場の97年以来12年ぶり2度目の8強進出を決めた。1-1の7回裏1死一塁から、5番吉田翔吾(栃木・佐野日大)が決勝2ラン。中1日で連投のエース守安玲緒(ともに4年=愛知・菊華)が、6安打2失点完投で逃げ切った。
チーム最高に並ぶ8強進出を呼び込んだのは、吉田のバットだった。フルカウントから振り抜いた打球は、大きな弧を描いて右翼席に飛び込んだ。自身、大学公式戦2本目は、富士大勢では全国大会12年ぶり3人目、東京ドームでは初本塁打になった。
全国初打点が決勝点になり「(打ったのは)たぶん外寄りの真っすぐ高め。よく覚えていません。ホームランより次も試合ができるのが一番うれしい」と笑顔の吉田。打線は4回に同点に追い付いたが、直後の三振併殺を含め2回から3イニング連続併殺。5回終了まで5者連続三振も許す嫌なムードを、吉田のバットが振り払った。
昨秋までの背番号「26」から「1」を今春から背負う。2年冬の早朝練習では血尿になり、青木久典監督(36)の中止命令も聞き入れずにティー打撃を続けたという練習の虫。リーグ期間中も毎日500本以上のティー打撃をこなし、得意の流し打ちを磨いてきた。青木監督も「思い切りが良く、右方向に強い打球が打てる」と信頼を寄せる。
エース守安も踏ん張った。2、8回に内野ゴロで失点したが、球速を抑え気味にした打たせて取る粘りの投球で、2戦連続の完投勝利をものにした。学校所在地が同じ岩手・花巻市で、今春センバツ準Vの花巻東に続く快進撃。守安は「(チーム最高成績に)並んだので抜かしたい。花巻市を盛り上げたい」と、12日の準々決勝・近大戦に意欲を見せた。【佐々木雄高】



