<東北大学野球選手権:東北福祉大7-1八戸大>◇決勝◇28日◇仙台市民球場

 東北福祉大(仙台6大学)が7-1で八戸大(北東北)を下し、第1回大会からの4連覇を達成した。3年生右腕・石山泰稚(秋田・金足農)が8安打1失点で大学公式戦初完投。打線は1-1の8回表に、打者一巡(11人)の攻撃で大量6点を挙げ、大学東北王者の実力を見せつけた。

 大学選手権で25年ぶり初戦敗退の悔しさを味わった東北福祉大が、雪辱の秋に向けて復活ののろしを上げた。胴上げ投手になった石山は「(5回に)点を取られて吹っ切れた。9回を投げられて自信になりました」と胸を張った。

 同学年の森山、桑鶴の陰に隠れて、控えに回ることが多かった石山。前日の準決勝・富士大戦では、1年後輩の中根が4安打完封。「(秋の)リーグ戦でも森山と桑鶴に負けないように頑張りたい」と先発ローテー入りをアピールした。

 前日15残塁で選手寮まで約2時間の“罰走”を科せられた打撃陣も奮起。8回は5安打に2野選などを絡めて一気に突き放した。中でも1番阿部俊人(3年=埼玉・花咲徳栄)は、2試合で8打数7安打2打点の活躍で、最優秀選手賞を獲得した。

 本大会前、大学日本代表候補合宿に参加しながら落選した阿部は「もっと上を目指して(ピンチでも)流れを変えられるような選手になりたい」と向上心を強調する。「東北を引っ張ってきた大学としてふがいない試合はできない。負ければ終わりの原点を再認識できたと思う」と山路哲生監督(43)。王者のプライドが4連覇の形で結実した。【佐々木雄高】