<都市対抗野球:日産自動車2-1JR東日本東北>◇22日◇2回戦◇東京ドーム

 東北第1代表のJR東日本東北(仙台市)は日産自動車(神奈川・横須賀市)に敗れた。3回表に同点に追いつく粘りは見せたが、5回裏にスクイズで勝ち越された。昨秋の日本選手権初戦で完封負けした相手に、雪辱することはできなかった。

 今季限りでの廃部が決まっている日産自動車との因縁対決に、JR東日本東北は敗れた。ともに4安打と貧打戦の中、3、7回に各2安打をマーク。3回は1死三塁から同点に追い付いたが、7回1死一、二塁の好機を生かせなかった。この3、7回以外はすべて3者凡退。就任3年目で都市対抗初采配の阿部圭二監督(53)は「『たられば』になるが、チャンスで1本が出なかった。でも投手も期待通りに投げてくれて、うちらしい野球はできた」と振り返った。

 東京ドーム初登板初先発の猪原智仁(26)は、6回を2安打1失点と好投。だが初回は死球から連打で失点。5回も四球から小沢雄次主将(30)の捕逸で1死三塁となり、決勝スクイズを決められた。捕逸はバッテリー間のサインミス。投手陣で2番目に年長の猪原は「悔いが残る。責任感を持って練習し、またこの舞台に立ちたい」と雪辱を誓った。【佐々木雄高】