日米プロが注目する最速154キロクローザー、法大・武内久士投手(4年=徳島城東)が、復活の秋に挑む。東大との開幕戦前日の11日、川崎市の法大グラウンドでブルペン入り。右肩痛の影響で、14年ぶりの日本一に輝いた今春はリーグ戦未登板に終わった。「今までにない悔しさを味わったので、ここまで頑張って来られた」と話す。走り込みを繰り返し、8月上旬から投球練習を再開。オープン戦は1イニングをメドに登板を続け、球速は140キロ台中盤まで戻った。

 この日はマリナーズの国際スカウト部門NO・2に当たる末吉国際管理部長が来日して直々に視察。山本スカウトとともに熱い視線を送った。武内は「小さい時からプロ野球選手になるのが夢。刺激になります」と歓迎した。金光興二監督(53)は「まだ完全の状態ではないし、卒業してからもっと伸びる選手。短いイニングになる」と勝負どころで起用する考えだ。