<東京6大学野球:慶大11-2早大>◇第8週初日◇10月31日◇神宮

 早大・斎藤佑樹投手(3年=早実)が4回3失点(自責1)で今季2敗目(3勝)を喫し、2季ぶり優勝へ1敗もできない状況。勝ち点を挙げれば優勝の早慶戦で大敗。斎藤は今季初黒星を喫した10月19日の法大戦に続き、2試合連続で試合後の会見に現れなかった。慶大はドラフトで指名漏れした中林伸陽投手(4年=慶応)が意地の完投で今季6勝目、リーグ通算20勝目を挙げた。慶大が勝ち点を挙げれば明大の優勝となる。

 迷えるエース斎藤の胸中を、応武篤良監督(51)が代弁した。「どこがどう悪いか分からない。調子自体は悪くないのに、かなり落ち込んでいるかもしれない。いいのに何でと。ですから、そっとしておいてやって欲しいと思います」と説明。応武監督の判断で、2試合連続、試合後の会見場に姿を見せなかった。

 1回は3者三振の立ち上がりだった。低めのスライダーに慶大打線のバットは空を切った。早慶戦はこれまで5勝1敗と相性も良かった。だが4回につかまる。1死三塁から中前打で先制を許すと、続く1死満塁のピンチではフルカウントから、8番長崎に甘く入った139キロの直球を右前に運ばれた。9番中林にも直球を中犠飛とされ、4安打で3点を失った。

 これで通算25勝目を挙げた10月10日の立大戦以降、4試合勝利を逃している。前日の練習後は「自分の中では真っすぐも変化球も感覚が戻ってきた。自信を持って行ける」と手応えを口にしていた。それでも4回3失点と結果は出ず、優勝のためには1敗もできない状況になった。応武監督は「まだ終わってない。必ずもう一回り大きくなったエースになることを期待したい」と、再びマウンドに送る考えを示した。【前田祐輔】