木林、37歳ノーヒッター/社会人野球
<社会人野球・日本選手権:三菱重工神戸1-0鷺宮製作所>◇15日◇1回戦◇京セラドーム大阪
37歳のサウスポーが、大会史上初のノーヒットノーランをマークした。三菱重工神戸(兵庫)の木林敏郎投手(藤井寺工)が鷺宮製作所(東京)戦で無安打無得点試合を達成した。試合は1-0で勝った。3四死球を与えたが、変化球がさえて12三振を奪った。36回を数える日本選手権の歴史を塗り替えた。
コーチ兼任のベテラン左腕が、日本選手権で初の偉業を成し遂げた。ノーヒットノーランを達成した三菱重工神戸の木林は「生まれて初めて。来年で入社20年。この年でまさかできるなんて思わなかった」と驚き顔だった。
ボールゾーンからストライクに入ってくる右打者の外角へのスライダーがさえわたった。12奪三振に加え、小さな曲がりでバットの芯を外して次々とアウトを重ねた。「7回あたりで、ひょっとしたらいけるかなと」意識はしたという。
20代半ばまでは140キロ台の直球で押した。高卒でプロ解禁となる入社3年目以降、数年間はスカウトがチェック、ドラフト候補のリストに上がり続けた。結局指名されることはなかったが、大舞台で円熟味を増した姿を見せつけた。
中学では外野手だった。投手を始めたのは大阪の藤井寺工に入学してから。投手層が薄く「左だし、やってみないかと言われた」。偶然で始まった投手生活が快挙につながった。大川監督は「普段から車を運転する際もボールを握って指の掛かり方を考える研究熱心な男。若手のいい見本」と手放しで褒めた。
[2009年11月16日9時14分 紙面から]
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