<明治神宮大会:立正大4-0佛教大>◇18日◇大学の部準決勝◇神宮

 最速151キロ左腕の大野雄大(3年=京都外大西)擁する佛教大(関西5連盟)が立正大(東都大学)に0-4で敗れ、4強で姿を消した。大野は8回9安打7奪三振4失点。立正大・南昌輝投手(3年=県和歌山商)との来秋ドラフト1位候補対決で投げ負けて「より低めに投げられる投手になる」と課題を口にした。

 初の決勝進出を逃し、大野は味方応援団に深々と頭を下げた。「今の実力がよくわかりました。もっと低めに球を集められるように。そしてまた南投手と投げ合いたい」と話した。

 初戦の準々決勝は九産大をほぼ直球1本で2安打完封。阪神など居並ぶスカウトのハートを射止めた。この日はやはり阪神が来秋のドラフト1位候補と注目する南との投げ合い。しかし負けた。3回2死一塁で4番赤堀にスライダーを、越前に145キロ直球を連続適時打された。8回には先頭・荒木に137キロ直球で被弾。大学の公式戦で通算2本目の屈辱だった。捕手の平岩に「もっと変化球まぜようか?」と問いかけ、2年生捕手は「まっすぐで行けます」と励ましたが、序盤に150キロを記録した直球は終盤、本来の勢いを失った。

 「上体の力に頼りすぎだと言われる方もいる。大野のフォームに関しては、いろんな意見をうかがいます」と宍戸監督も認める。大野もそれをわかった上で「フォームを変えるつもりはありません。ただもっと下半身に柔軟性を出していければ、もっと低めに球を集められる。ストレートを磨きます」と誓い、神宮をあとにした。【堀まどか】