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長野涙…ホンダ準V/社会人野球

11回裏ホンダ1死、三振に倒れ顔をしかめるホンダ長野
11回裏ホンダ1死、三振に倒れ顔をしかめるホンダ長野

<社会人野球・日本選手権:JR九州3-2ホンダ>◇22日◇最終日◇決勝◇京セラドーム大阪

 JR九州(福岡)がホンダ(埼玉)を延長11回の激闘の末、破って初優勝を飾った。今夏の都市対抗を制したホンダは、88年の東芝(神奈川)以来となる同一年での2大大会制覇はならなかった。巨人ドラフト1位指名の長野久義外野手(24=日大)は5試合通算21打数8安打の打率3割8分1厘、1本塁打の活躍で打撃賞に輝いたが、社会人最後の公式戦を白星で飾ることはできなかった。

 長野の目から3年間の思いがこぼれた。試合後のインタビューでは「都市対抗は泣いちゃったんで、勝っても負けても泣かないって決めてました」とすっきりした表情で話した。しかし、泣いた。「長野を送り出そう」というチームメートの計らいで3度宙に舞ったとき、決意とは裏腹に感謝の思いが勝手にほおをぬらした。

 優勝という最高の置き土産は、手の届くところにあった。6回には四球で出塁して勝ち越しのホームを踏んだ。しかし7回に追いつかれ、そこから攻めあぐんだ。1点を追う11回裏、1死無走者で打席に立った。しかしバットは141キロの直球に空を切り、三振。「悔いは残ってます。でも僕がいるうちに(都市対抗と)両方優勝したら残った人が大変。これはこれで良かったかも」と明るく振る舞った。

 これで社会人野球生活は幕を閉じた。「大学の時より、去年より、自信はあります。開幕から試合に出られるようにしたい」とプロでの活躍を誓った。試合後にはスタンドに向かって、誰よりも長く頭を下げていた。2度の指名拒否と引き換えに得た自信と感謝の思いを胸に、長野が巨人の門をたたく。【亀山泰宏】

 [2009年11月23日9時48分 紙面から]


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