<東京6大学野球:法大4-1慶大>◇第3週初日◇24日◇神宮

 法大のエース加賀美希昇(4年=桐蔭学園)が力で慶大打線をねじふせた。8回を被安打6の1失点。6回2死二塁。松尾への4球目は、自己最速の152キロを計測して三振に仕留めた。「走者を置いても点をやらないようにと。甘い球もあったんですが」と今季2勝目を振り返った。松尾には4回、甘いスライダーを二塁打され1点を与えていた。金光興二監督(54)に「速球には力があるんだから」と声をかけられ、直後の対決は力で押した。

 故障の多かった186センチの右腕は冬場、体作りから始めて瞬発力アップのメニューまですべて消化。プロテインも飲み始め、体重は5キロ増の88キロ。「動ける範囲で体重が増えればパワーもつくし」と言う。8回の打席で一塁に走った際、右太ももにけいれんを起こして降板。「完投もできずに情けない。申し訳ないです」と反省しながら成長ぶりを見せつけた。