<東京6大学野球・新人戦:立大2-1慶大>◇最終日◇3日◇神宮

 立大が04年秋以来11季ぶり14度目の優勝を飾った。今春のリーグ戦(対東大)で初勝利を挙げた左腕の小室正人投手(2年=日野)が慶大打線を4安打、1失点に抑えて完投勝ち。平本龍太郎捕手(1年=報徳学園)の適時打などで挙げた2点を守り抜いた。

 小室には狙い通りの完投だった。「速球が指にかかって走っていたし、今日はいけると思った。完投するつもりでした」。カットボールも生きての公式戦初完投だった。「先発は試合をつくっていけるし、楽しい」。同僚の岡部賢也投手(2年=立教新座)はリーグ戦で3勝を挙げ今やエースだ。「もっとスタミナをつけて2人で先発したい」。ネット裏から見守っていた大塚淳人監督(50)は「チームにとっても大きい」と先発左腕の出現を喜んでいた。