今秋ドラフトの目玉右腕、中大・沢村拓一投手(4年=佐野日大)が、4日の東都大学秋季リーグ開幕戦の先発を回避することが濃厚になった。開幕前日の3日、東京・八王子市の同大グラウンドでノースロー調整。左脇腹の肉離れから復帰し、8月31日の早大戦では154キロをマークしたが、高橋善正監督(66)は「将来がある選手。先発させれば7、8回にまた痛める怖さがある。無責任なことはできない。勝っていたら最後はいかせるかな」と、クローザー起用する考えを示した。

 開幕カードを終えれば翌週は試合がなく、次戦は21日からになる。再調整期間は十分。沢村は「自分が、という思いは正直あるけど、与えられたイニングを無失点に抑えたい」と気持ちを高めた。早大戦では29球中17球が150キロ超え。「痛みはない。思ったより体の張りもないです」と状態は快方に向かっている。