<首都大学野球:東海大7-0帝京大>◇第1週初日◇4日◇平塚

 8季連続71度目の優勝を狙う東海大は、帝京大との開幕戦に7-0で快勝した。巨人原辰徳監督(52)のおいで、最速157キロを誇る菅野智之投手(3年=東海大相模)が先発し、6回を1安打無失点と好投。スローカーブなど緩急をつけた新たな投球スタイルで9三振を奪った。今秋のドラフト候補で、今夏の世界大学選手権の大学日本代表で主将を務めた伊志嶺翔大外野手(4年=沖縄尚学)は左ひざのケガで欠場した。

 東海大の菅野が、春とはひと味違う投球を披露した。春は150キロを超える直球とスライダーで押す投球だったが、この日は140キロ台前半の直球に110キロ台のスローカーブを織り交ぜた。「持ち味は直球。打者の目先を変えるためです」と、自慢の直球を生かすため、緩急をつけた投球を意識。5回2死、8番山内には、スピードガンに表示されないほどの超スローボールを投じ、直後の138キロ直球で見逃し三振を奪った。3日のミーティングでは「日本で一番長い秋にしよう」と宣言。大黒柱としてチームを引っ張る。