<神宮大会:早大4-1神奈川大>◇4日目◇16日◇大学の部準決勝◇神宮

 早大のクローザー大石達也投手(4年=福岡大大濠)が、軽々と神奈川大打線を封じた。6回から登板、打者14人に対し安打は8回の内野安打1本だけ。7回からの4者連続を含め6つの三振を奪った。4回のロングリリーフにも「特に疲れもない」と話した。

 制球を重視していた。登板前の6回攻撃中、ブルペンに斎藤が近寄ってきた。「もう1回投げろ、と言ったら『お前が行け!』と言われて」と小突かれながらも、ストライクゾーンが外に広いというアドバイスも受けた。「そこに投げただけ」と振り返った。150キロの直球は1球のみと、剛腕を封印した。

 観戦した西武鈴木編成部長は「今日はいい。ボールの切れといい、制球といい。球の出どころも見づらいし、球にスピンがかかっていたから手元で伸びた」と絶賛した。西武では先発も期待されるが「準備はすべて終わってから」。大学最終戦に向け「勝っていれば投げたい」と、3日の早慶優勝決定戦に続く胴上げ投手を狙う。【清水智彦】