はじめまして! 『プロ野球ai』の“おかん”こと前田です。どうぞよろしくお願いいたします!

 待ちに待った2017年プロ野球シーズンが開幕! WBCの余韻も吹き飛びそうな熱戦が各地で繰り広げられています。そんな中、右足痛でWBCを辞退した北海道日本ハム・大谷翔平投手(22)が、開幕3戦目となる埼玉西武戦(4月2日)で今季第1号アーチを放ち、まずは打撃面での復活をアピール。気になるマウンド復帰の“Xデー”までささやかれるようになりました。

 ところでこの大谷投手の二刀流、メジャー関係者はどう見ているのでしょうか? 先日のWBCで、こんな話を聞いてきました。

 WBC1次ラウンド、プールBで日本と戦ったオーストラリア。“サザン・サンダー”(←日本でいう“侍ジャパン”にあたる、オーストラリア代表チームの愛称)を率いたジョン・ディーブル監督は、MLBロサンゼルス・ドジャースの環太平洋担当スカウトを兼任しています。一昨年まではボストン・レッドソックスの環太平洋スカウトを務めており、高校時代の大谷獲得に動いた人物。そんなディーブル監督に、「大谷投手はピッチャー、バッター、どちらかに絞ってプレーすべきだと思いますか?」と質問したところ……。

 「みんなにそう聞かれるんだよ(笑)。でも私は、彼は二刀流を続ける才能があると思っている。高校時代の彼が、100マイル(160キロ)超の速球を投げ、同じ試合でセンターオーバーのホームランを打ったのは、本当にインパクトがあった。私はレッドソックスのスカウトとして、高校時代からずっと彼を追いかけてきていてね。彼が練習している姿から、家族と一緒の様子まで見ているんだ。本当にいい子だよね。可能性はまだまだ広がる。だから彼の将来はやはり、アメリカにあるんじゃないかなあ。きっとメジャーでも自分の投げた試合でホームランを打つという、ベーブ・ルース以来の記録を作ると思うよ」

 大谷投手との再会を、楽しみにしていたディーブル監督。残念ながら、今回のWBC出場では対戦することができませんでした。

「彼がいなくて、我々を初めとする対戦チームは正直助かったんだろうけど……世界中の野球ファンが彼のプレーを見られなかったのは、とても残念だね」(ディーブル監督)。

 ちなみにWBC開幕前、侍ジャパンで要チェックの選手はと聞くと、菅野智之投手、坂本勇人選手(共に巨人)、藤浪晋太郎投手(阪神)、山田哲人選手(東京ヤクルト)の名前が返ってきました。これは対戦相手の監督としてなのか、それともスカウトとしてなのか……どちらかわかるのは、まだ少し先になりますね。【前田恵】