シート打撃で好投した阪神ジョンソン(撮影・上山淳一)
シート打撃で好投した阪神ジョンソン(撮影・上山淳一)

阪神の新外国人ピアース・ジョンソン投手(27=ジャイアンツ)が16日、沖縄・宜野座でケース打撃に登板し、打者5人を無安打に抑えた。実戦形式のマウンドは来日初。日刊スポーツ評論家の中西清起氏(56)が右腕の投球を解説した。

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ジョンソンのケース打撃登板を見たが、まとまっていてコントロールで崩れそうな印象は感じなかった。軽快なフォームからストライクをポンポン。セットポジションやクイックも問題なかった。矢野監督も言っていたが、私も投手コーチ時代に中継ぎで活躍してくれたアッチソンと似たイメージだ。中でも木浪から空振り三振に取ったパワーカーブに相当自信を持ってるんじゃないかな。ただ今日は右打者から見て外に逃げる球だけで、内角に切れ込むツーシーム系は見られなかった。この球がないと打者に踏み込んでこられるので、次回登板はそのあたりにも注目したい。

ジョンソンが勝ちパターンで投げられれば、勝利の方程式はかなり分厚くなる。ここに能見、藤川、ドリスと安定感のある3人がいるからね。ただジョンソンはコントロールが良さそうなので、イニング途中、走者がたまってからでもいけるタイプかも。今後重ねる実戦登板も楽しみに見たい。(日刊スポーツ評論家)

ジョンソン(右)はシート打撃の登板を終え梅野隆太郎と指さしでたたえる(撮影・上山淳一)
ジョンソン(右)はシート打撃の登板を終え梅野隆太郎と指さしでたたえる(撮影・上山淳一)