DeNA今永昇太投手(26)は試合前、横浜スタジアム関係者食堂名物の「目玉チャーハン」を必ず食べる。歴代の選手に愛された食事を地の利とし、勝ち抜く力にする。

   ◇   ◇   ◇

私の記憶が確かなら「目玉チャーハン」は、自分のリクエストによって生まれたと覚えている。卵が大好きで(横浜の同僚)佐伯と一緒に、ハンバーグとか、いろんなものに乗せていたら、いつの間にか、メニューに加わっていた。

個人的には、もう少しチャーハンの味を濃くしてほしい。濃い方が、半熟の黄身の甘さと、もっとマッチするような気がする。これに、しょうゆかソースか塩を気分によって混ぜて食べる。今永の目玉3つは…やるなぁ。自分は2つだった。でも、そのまま調味料を掛けずに食べているなら、まだまだだな(笑い)。

正直、高級感はないが絶妙な安定感がある。少年野球や高校球児だったころ、腹をすかせて寮や食堂で食べていたような懐かしい味がする。素朴な町の中華屋のような感じ。横浜時代は食費が1000円か1500円ぐらいで、毎食とも余裕で予算オーバーし、給料から天引きされていた。最近はあまり食べていない。ホームゲームの半分くらいは目玉チャーハンを食べていたから年間で30食は世話になっていた。13年在籍し、400食以上を食べ尽くしたから。(日刊スポーツ評論家)