ソフトバンクの間で今オフ、関節の可動域を広げる初動負荷トレーニングを始める選手が続出している。寺原、本多、吉村、城所、釜元…。吉村と城所はイチローや山本昌氏らがトレーニングしていた鳥取の「ワールドウィング」にも足を運ぶほどの熱心さだ。

 内川が昨オフから始め、その効果を聞いた周囲の選手たちが触発され、続いた形。内川は自宅のトレーニング室にも初動負荷トレーニングのマシンを設置し、シーズン中もトレーニングを続けており、内川の口コミがホークスの初動負荷トレーニングブームを生み出した。同ジム施設が福岡にもでき、地元でトレーニングできるようになったことも大きい。

 シーズン終了直後の10月下旬に鳥取に足を運んだ城所は「股関節や肩周りなどの可動域が広い方がプレーにもいい影響が出ると思うし、1年でも長く野球を続けられる体でいたい」と、理由を明かす。守備範囲をさらに広く、打撃にも好影響が出るようにという向上心が、新たなチャレンジにつながったという。

 少しでも長く現役生活を送りたいという思いは選手の誰もが同じ。それぞれが自分の体に合ったトレーニングを積んでいけば、必ずやチーム力のアップにもつながってくるはずだ。【ソフトバンク担当=福岡吉央】