ソフトバンク柳田らが自主トレを行っているグアムで、秋山前監督の現役時代から代々続いている伝統のメニュー、10種トレを体感し、あらためてプロ野球選手の体力のすごさを実感した。

 ランニング、追い抜き走、100メートルダッシュ10本、坂を上る200メートルダッシュ2本をこなした後に行う10種トレ。記者も松田に促されて参加してみたが、ジャンプ、スクワット、四股、太もも上げなど、どれも下半身が筋肉痛になるものばかり。太ももに限界を感じ、思わず途中でリタイアした。

 グアム自主トレ初参加の黒瀬も「もっとバットを振るんだと思っていた。めちゃくちゃ走るし、トレーニングもすごい。ビックリした」と、驚くほどの強化メニュー。選手たちはその後も涼しい顔でティー打撃、ウエートトレーニングに励んだ。まさにプロ野球選手の体力のすごさを痛感させたれた1日だった。

 松田は「グアムのあの厳しい練習を乗り切れば、キャンプを楽に過ごせる」と、毎年自らを追い込んでいる。昨年松中氏が引退し、今年は松田が古沢、柳田が真砂と黒瀬を率いて行っているグアム自主トレ。選手の間で代々受け継がれている厳しいメニューが、ホークスの選手たちの強い精神力を生み出しているのかもしれない。【ソフトバンク担当=福岡吉央】