米アリゾナキャンプも、早いもので残り6日となった。この原稿を書いているのは、現地時間4日。第1クールが終わったところだ。連日の快晴。突き抜けそうな青い空は気持ちいい。おおむね、最高気温は22度前後。昼間は強い日光に肌がジリジリと熱せられる。朝晩は寒い。10度前後まで気温は下がる。寒暖差の激しさは、少しずつ慣れてきている段階だが、なじむであろう10日には帰国する。

 現地は砂漠気候だそうだ。雨も、ほとんど降らない。チームにとっては順調に予定の練習メニューを消化できる。キャンプ序盤、実戦へ向けて十分な準備、コンディション調整を可能にしてくれる天候は大きなメリットだと思う。

 日本一となった昨季も、異国でシーズンをスタートさせた。キャンプイン前夜、珍気象に襲われていた。雷がとどろき、風雨が吹き荒れた。いわゆる、サンダーストーム。めったに雨も降らない地域だけに現地の人も驚いていたという。そんな現象に遭遇した年に頂点に駆け上がった。

 栗山監督、今年もサンダーストームが起きれば吉兆ですね!? 「いや、そんなことに頼っちゃダメなんだ。自分たちで、つかみにいかないとダメ」。軽率な発言、失礼いたしました。連日快晴の中で、日本ハムは日本一連覇へ向けて順調にスケジュールを消化している。やるべきことをやっていれば、おのずと目標を達成するはず。指揮官の言葉から、強い信念を感じた。【日本ハム担当=木下大輔】