大卒ルーキーたちが沖縄・北谷球場で毎日、奮闘している姿が注目されている。2軍の読谷球場では、高卒新人の中日ドラフト5位藤嶋健人投手(18=東邦)が、評価を上げている。

 キャンプインからブルペン投球を重ね、順調にステップアップしている。序盤は張り切りすぎて、コーチ陣から「焦るなよ」と止められるほど。それでも18歳は元気いっぱい。15日のフリー打撃で打撃投手を務め、初めてプロの打者と対戦した。「真ん中あたりに球がいくといい当たりをされる。打球が全然違いますね」と興奮気味に語った。

 高校3年のときはチームの勝利のため変化球でかわす投球が基本だった。しかし、プロに入り力強い直球を磨いている。小笠原2軍投手コーチが「打者の近くで勢いがある」と評価する真っすぐで先輩打者を詰まらせ、ファウルを連発させた。2軍で経験を重ね、じっくり育てる方針だ。

 ふと藤嶋を見上げると、日に焼けて唇から血が出るほど荒れてしまっていた。「他は頑丈なんですけど、唇だけはデリケートなんです」と苦笑い。沖縄の紫外線は強烈。体調管理も大事ですが、唇もいたわってあげてください。【中日担当=宮崎えり子】