連覇を狙う日本ハムのルーキーが頼もしい。ドラフト2位石井一成内野手(22=早大)と同4位森山恵佑外野手(22=専大)の大卒コンビは、1年目からの活躍が期待できる。オープン戦では先発に名を連ねることが多く、ともに本塁打をマーク。守備でミスもあるが、栗山英樹監督(55)は「今のうちはあれでいい」と、期待を込めて見守っている。

 この2人、仲がいい。札幌市内で買い物中に遭遇したことがある。2月末、沖縄キャンプから移動してすぐだった。「僕たち冬服がないんです」と、寒さをしのげる洋服探しをしていた。3月中旬、移動日で練習オフの翌日。2人そろって髪の毛が短くなっていた。「買い物中に信号待ちしていた時に見つけたお店に入って切ったんです」と、石井一が教えてくれた。隣同士の席でカットしたらしく、その光景を想像するとほほ笑ましかった。

 まだ右も左もわからない環境で、同い年の同期の存在は心強い。良きライバル心も芽生える。新人で唯一、キャンプで1軍スタートした石井一が主力メンバーの中で先に溶け込み始めている様子に、キャンプ終盤から合流した森山は「この間まで一緒に(2軍施設の)鎌ケ谷で練習していたのに」と、うらやましそうだった。森山がオープン戦で打撃で結果を残すと、石井一が「負けられないって気持ちで打席に入った」と、刺激を受けていた。切磋琢磨(せっさたくま)する2人が、ともに将来の日本ハムを背負う選手に成長するのが楽しみだ。【日本ハム担当=保坂果那】

日本ハム森山恵佑外野手
日本ハム森山恵佑外野手