25日、朝から降り続いた雨のため、ソフトバンクの練習はメイン球場に隣接する室内練習場となった。午後からはB組が使用するため、A組はほぼ午前中で終了。キャンプ打ち上げを目前に、何とも“雨らめしい”1日となった。キャンプインから雨の日は計4日。今年は寒さのために室内でのアップ開始もあった。現状では、雨の日はB組と同じ場所で時差練習するしかない。当然、練習時間は限られる。

 雨の日はいつも思う。B組は筑後市のファーム施設でキャンプを行わないのだろうか? メイン、サブ球場に室内練習場も完備されている。十分すぎる施設をカラにしてまで、宮崎でA、B組合同キャンプをする意味はあるのだろうか。

 選手たちの把握というかもしれないが、それぞれに監督がいて、コーチがいるのだから、大した問題ではなかろう。各軍の首脳陣がしっかりコミュニケーションを取ればクリアできる問題である。ソフトバンクは全軍にスマホとiPad(アイパッド)を支給し、練習動画もすぐ見ることができるのだから、選手チェックも簡単に距離感を埋めてくれるはずだ。

 成長が期待されるB組の選手たちだが、このキャンプで夜間練習はなかった。投打ともに12球団NO・1ともいえるレベルの1軍メンバーを追い抜くには練習しかない。キャンプは鍛錬の場。ファーム施設ならば、極端に言えば24時間練習できる。もったいない話である。

 この日、後藤球団オーナー代行も練習視察に訪れていた。狭い室内練習場を縫うように歩いていた。残念ながら時差出勤のB組練習は見ていないようであった。もうキャンプも終わる。いずれはじっくり「視察」してもらいたいものだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】