西武打線の歴史的猛打が止まらない。4番山川穂高内野手(26)が、先制満塁本塁打&ダメ押し3ランで7打点を挙げるなど10安打で今季最多12点を奪い、ソフトバンクとの首位攻防戦を制した。5試合連続9点以上は、05年阪神以来となるプロ野球タイ記録で、パでは初。昨季1勝11敗と苦しんだヤフオクドームで、17年6月24日以来305日ぶりの勝利を挙げた。5連勝で貯金12に伸ばした。

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 開幕から、どっしり4番に座る山川だが、自己評価は極めて低い。全体練習日だった19日、「30点」と言い切った。謙遜ではない。「自分が打たないで負けた試合がある。そういう試合があっては、いけないんです。今、4敗ですか? もっと勝てた。そういうつもりでやってます」と強調した。その時点で、打率3割2分1厘(リーグ7位)5本塁打(同1位)16打点(同1位)。文句なしに思えるが「もっと打つつもりでやってます」と続けた。

 高いところを見ている。「(日本ハム)近藤が打率4割を打っても、誰も驚かない。『調子が良いから』とは言われない。でも、僕が月間10本塁打したら『調子が良いから』と言われてしまう」と、球界屈指のバットマンを引き合いに出した。ちなみに「残り9試合で5本か。(3、4月で)月間10本は無理でしょう」と言っていた。この日の2発で王手。調子ではない。山川には、本人の予想も上回る実力がある。【西武担当=古川真弥】