世界中が注目するサッカーW杯が開幕する。阪神にもサッカーに情熱を注ぐルーキーがいる。12日に1軍に昇格したドラフト3位熊谷敬宥内野手(22)だ。虎風荘入寮時にはポルトガル代表FWロナウド(レアル・マドリード)のユニホームを持ち込み、部屋に飾っているほどの大ファン。スペイン代表のイニエスタがJ1ヴィッセル神戸に加入した件については「(試合を)見にいきたいですけど、今は余裕がないです」と笑顔。現状は野球に専念する。

 熊谷は5月18日に1軍初昇格を果たしたが、1日に再び降格した。「自分が上にいたときに何を求められているのかということが明確になった。1年目は打撃よりも守備と走塁の面が大事ということ」と話すが、打撃でもしっかり結果を残した。5月27日の巨人戦(甲子園)ではプロ初打席で左前に初安打。「初打席は応援が聞こえなかった。頭真っ白でした。気づいたら打ててました」。虎の“ファンタジスタ”となれるか。【阪神担当 古財稜明】