セか、パか、の交流戦が間もなく終わる。スポーツ界ではサッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会が開幕した。ポルトガルのC・ロナウドがハットトリックで発進し、アルゼンチンのメッシはまさかのPK失敗…。スポーツ新聞でもいつも以上にサッカーの話題が急増している。

 野球選手はサッカーにどれぐらい興味があるのか? 巨人の選手数人にサッカーの話題を振ってみたが、反応はいまひとつだった。シーズン中ということもあり、深夜のサッカー中継にくぎ付けというわけにもいかない。では、西野監督率いる日本代表チームについてはどうだろうか。ある選手は「あまり知っている選手がいないですね…。今、一番有名な選手は誰ですか?」と逆取材を受けるほの認知度だった。

 野球選手とサッカー選手がいがみ合っているわけではない。互いに尊重し合っていることは紛れもない事実としてある。サッカー選手は「毎日試合があって大変そう」と言えば、野球選手は「走る量がすごい。ずっと走っているイメージ。ボディーコンタクトも激しい」とアスリートとしての印象を話す。

 国際大会という枠組みではサッカーW杯に比べ、WBCは出場国も少なく、歴史も浅い。現時点ではサッカーの方が国際的な競技と言えるだろう。野球か、サッカーか、ではなく、スポーツ界の両雄として歩み続けてほしい。【巨人担当 為田聡史】