<西武7-4日本ハム>◇19日◇メットライフドーム

 大阪桐蔭Vへ最高の景気づけだ! 西武浅村栄斗内野手(27)が1点を追う7回、逆転の25号グランドスラムを放った。初回にも同点の24号ソロを放つなど2発5打点の大暴れ。2位日本ハムとのゲーム差を今季最大の6・5に広げた。

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 浅村は試合後「何時からですか?」と甲子園の準決勝、大阪桐蔭-済美の開始時間を確認した。幸い20日は試合がなく、練習も休み。テレビの前で、しっかり応援するつもりだ。

 優勝候補の大本命。甲子園大会が始まると、周りには「準決勝から見ればいいでしょ」と言っていたという。もちろん、これは冗談。練習の合間で後輩たちのプレーを見て、発奮材料にしていた。

 浅村 この時期、桐蔭が頑張っていたら、どうしても「桐蔭(出身)」と言われる。変な姿は見せられないと思いますね。

 変な姿どころか、むちゃくちゃ頼もしい姿。「まあ、そんなに意識してませんけど」と照れ隠しのように付け加えたが、逆転満塁弾は、後輩たちへ最高のエールとなった。【西武担当=古川真弥】